組織化システム

物事をどう認識するかは、情報をどう組織化するかによると言えます。「住む場所は?」、「仕事は?」、「あなたは誰?」、といった質問に対する答えには、私たちがものごとを理解する基礎となる、分類システムが表れるものです。私たちが住んでいる場所は、ある国の、ある地域の中の、とある町です。私たちが勤務している場所は、ある業界の、ある企業内の、とある部署となります。私たちは親であり、子供であり、兄弟姉妹です。そうした分類が家系図には欠かせません。物事を組織化するのは、理解を助けたり、説明および管理をしやすくするためです。このような分類システムは、もともと社会的、政治的な考え方や目的を反映したものかもしれません。例えば、「私たちは第一世界に住んでいる」、「彼らは第三世界に住んでいる」、「彼女は自由の闘士」、「彼はテロリスト」といった表現にも考え方などが反映されているのではないでしょうか。どのように情報を組織化し、ラベリング(ラベル付け)し、関連付けするかによって、その情報を人々がどう受けとめるかという面で違いが出てきます。情報アーキテクトは、人々が求めている正しい答を提供する責任があります。カジュアルブラウジングや直接検索の手段も提供しなければなりません。情報アーキテクトは、ユーザーが理解しやすいように、情報を組織化してラベリングする必要があります。Webによって、情報アーキテクトは非常に柔軟性の高い環境を組織化できるようになりました。複数の組織化システムを同じコンテキストに適用するなど、物理的な印刷物ではできなかったことも可能になりました。では、なぜ大規模なWebサイトでは、ナビゲーションしにくいことが多いのでしょうか。なぜもっと簡単に情報を検索できるように設計しないのでしょうか。このような素朴な疑問の背景には、組織構造というきわめて困難な問題があるからです。